日本のカブトムシとはまた一味違ったかっこよさが魅力の外国産のカブトムシ。では、外国産のカブトムシにはどういった種類がいるのか、飼いやすいのはどれなのでしょうか。今回は、外国産のカブトムシの中で、初心者の方でも飼育しやすい種類を紹介していきたいと思います。
外国産カブトムシを飼育するうえでは、温度などに注意する必要はありますが、それでも市販のカブトマットと呼ばれるような発酵の進んだマットを使えば産卵、そして羽化まで容易にできる種類も多いです。
ヘラクレスオオカブト
ズバリ・世界最大のカブトムシであるヘラクレスオオカブト。産卵には広いスペースが必要ですが、幼虫や成虫の飼育、産卵ともに特別難しくなく初心者の方でも飼育しやすい種類です。
寿命 | 6~12か月ほど |
成虫の値段 | 1万円前半ぐらい |
大きさ | ほとんどは100~150mmぐらい 最大で170mmほど |
ヘラクレスオオカブトについては、以下のページでより詳しく解説しています。
ヒメカブト
大きさや色は国産カブトムシとほとんど変わりませんが、胸角が長く、ヘラクレスオオカブトを小さくしたような形をしています。闘争心が強く、原産地ではヒメカブト同士を戦わせるイベントも開催されているようです。カブトマットを用いて、温度に気を付ければ、あとは国産カブトと同じ要領で飼育できます。
なお、ヒメカブトはいくつかの亜種がいますが、日本で一般的に飼育されているのはフローレンシスと呼ばれる大型の種類です。ほかにもいくつかの亜種が出回っていますが、角が小さかったりするので初心者の方はフローレンシスを飼育すればよいと思います。
なお、ギデオンという亜種やケブカヒメカブトなど、ヒメカブトには輸入が規制されているものも多いです。そういったものは出回ることはほとんどありません。
寿命 | 3~4か月 |
成虫の値段 | 3000円ぐらい |
大きさ | 25~80mmほど |
ティティウスシロカブト
ヘラクレスの仲間で、ヘラクレスと同じダイナステス属に分類されます。名前がシロカブトとなっていますが、白というよりはオリーブっぽい感じです。周囲の湿度によって色は変化します。シロカブトには、ティティウスシロカブトのほかにもグラントシロカブトなどがいます。グラントシロカブトはより白に近い色をしています。
ティティウスが一番お手軽なイメージがありますが、グラントシロカブトなども比較的飼いやすいです。ティティウスシロカブトは羽化後の休眠期間が長い、グラントシロカブトは卵の期間が長い、などシロカブト系は少々癖が有るものも多いのですが、飼育や産卵自体はそこまで難しくなく、スペースも国産カブトと同じぐらいで飼育することが可能です。
寿命 | 4か月 |
大きさ | 34~60mmほど |
成虫の値段 | 5000円ぐらい |
コーカサスオオカブト
アジア最大のカブトムシです。3本の角がかっこいいです。値段もヘラクレスなどに比べればお手頃ですが、幼虫飼育をすると角が伸びにくい(短い角のものが羽化してくる)などがあり、幼虫飼育はあまり活発に行われておらず繁殖と鑑賞向けな感じがあります。とはいえ、特別難しいことはなく、値段も比較的とっつきやすいので外国産の飼育を始めてみたい方にはお勧めです。
寿命 | 4~6か月 |
大きさ | 60~130mmほど |
成虫の値段 | 3000円ぐらい |
コーカサスオオカブトについては以下のページで詳しく解説しています。
アトラスオオカブト
コーカサスオオカブトを少し小さくして、値段が安くお手軽になったのがアトラスオオカブトです。ホームセンターなどでもよく売られていて、外国産カブトムシの入門種といった感じです。
寿命 | 6~9か月 |
大きさ | 50~110mmほど |
成虫の値段 | 1500円ぐらい |
アトラスオオカブトについては以下のページで詳しく解説しています。
サビイロカブト
国産カブトより小型ですが、逆に愛嬌を感じる種類です。飼育自体はとても簡単で丈夫な種類です。サビイロという名前がついている通り、錆色をしています。省スペースで飼育したい方、かわいいカブトムシを飼育してみたい方にはお勧めです。
寿命 | 6~9か月 |
大きさ | 27~45mmほど |
成虫の値段 | 5000円ぐらい |
最後に
いかがでしたか。外国産とはいえ、飼育しやすいものも多いです。お気に入りの種類を見つけて飼育してみてください。