ギラファノコギリクワガタを解説!飼育法、餌は?寿命は?

ギラファノコギリクワガタは、マンディブラリスフタマタクワガタと並んで世界で最大級のクワガタです。体の大きさと同じぐらいある長くてかっこいい大アゴが印象的ですよね。ムシキングでもつよさ200のカードとして人気を集めていました。今回は、そういったギラファノコギリクワガタの飼育法についてみていきたいと思います。


ギラファノコギリクワガタの飼育法

飼育するだけなら、ほかのクワガタムシと同様に行うことができます。飼育ケースに昆虫マット、餌(昆虫ゼリー)、転倒防止用の止まり木を用意します。昆虫マットは産卵を考えなければカブトムシ、クワガタ用として売られているものであれば何でも大丈夫です。昆虫マットを飼育ケースに数cm敷き、転倒防止用の止まり木と昆虫ゼリーを適当に配置すればOKです。

産卵のさせ方

ギラファノコギリクワガタの産卵は初心者の方でもさほど難しくなく、産卵セットをしっかり組めば容易に産卵させることができます。産卵は産卵木を用いても良いですが、マットだけでも十分産卵させることができます。最低でもプラケース中以上の飼育ケースにマットを6~7割ほど固くつめ、数cmふんわりと入れます。

産卵木を用いる場合は、まず3割ほどマットを固く詰め、産卵木を置いてそこから産卵木が少し見えるまでマットを入れてあげるとよいです。産卵木は普通~少し柔らか目のものを使用します。加水するのを忘れないでください。

ここで注意してほしいのは、マットにはクワガタ産卵用として売られているマットを使用するということです。どのクワガタの産卵にも言えることなのですが、専ら産卵木に生むオオクワガタなどを除けば色が白っぽいクヌギの木を砕いただけのようなマット(埋め込みマットと呼ばれます)だと産卵には使えません。これは産卵木を使用する場合も同様です。

産卵セットが完成すれば、交尾済のメスを入れます。ワイルド品(野外採集品)であればすでに交尾している場合が多いので無理に交尾させる必要はありませんが、飼育品(日本で羽化させたもの)だと未交尾なのでオスと交尾させる必要があります。

幼虫は菌糸ビンでもマットでも飼育できます。幼虫期間は1年ほどです。

大きさ、生息域

東南アジアの広範囲に生息するクワガタで、最大サイズは120mmほどまで達します。飼育下でのギネス(最大サイズの記録)は120mmです。

ギラファノコギリクワガタの値段

サイズが大きくなるほど値段は高くなります。店によって値段は違いますが、だいたい1ペア2000円ぐらいから購入でき、大型サイズでギラファノコギリクワガタらしい姿をしたものは3000円ぐらいから購入できます。ヤフオク!などだともう少し安く購入できると思います。

また亜種によって多少値段が前後し、ダイスケというネグロス島やシブヤン島に生息する亜種は人気があり値段も少し高めです。最近は値段も落ち着いている気はしますが、以前はオークションで幼虫詐欺(ダイスケの幼虫と偽って別の亜種の幼虫を売る)こともあったようです。要はニセモノを利用した詐欺です。高額な値段のペットは稀にこういうことが起こるので個人から入手される方は注意してください。

寿命

寿命は半年~1年ほどです。

名前の由来

ギラファノコギリクワガタの学名はProsopocoilus giraffaで、このなかのgiraffa(ギラファ)は「キリン」を意味します。なおキリンの学名はGiraffa camelopardalisです。giraffaが含まれていますね。なお、後半のcamelopardalisは「ヒョウ模様のラクダ」を意味するようです。キリンの模様や姿形を表現しているということです。

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最後に

いかがでしたか。ギラファノコギリクワガタの飼育は特に難しくはなく、産卵させブリードすることも十分可能です。あなたも世界最大級のクワガタを手に取ってみてください。

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