動物園でおなじみ、レッサーパンダ!生態は?赤ちゃんはどう?

ご覧いただきありがとうございます。当記事では、レッサーパンダについて紹介していきます。


レッサーパンダとは

レッサーパンダの画像
分類 食肉目レッサーパンダ科
学名 Ailurus fulgens
体長 50~64cmほど
体重 3~6kgほど
生息域 中国、ネパールなど

食肉目(ネコ目)レッサーパンダ科に分類されます。レッサーパンダの頭胴長(体長)は50~64cmほど、尻尾の長さは29~58cm程度です。体重はオスが3.7~6.2kgほど、メスが3~6kg程度とされます。

長くソフトな毛皮をもっており、毛皮の色は背中側は明るい茶色、おなか側は黒っぽい茶色をしています。鼻の周りや耳の部分などは白っぽい色になっており、長いしっぽも茶色と白の縞模様になっています。

親指の付け根には「種子骨」という突起があり、これによってものを掴むこともできます。

レッサーパンダは「シセンレッサーパンダ」と「ネパールレッサーパンダ(ニシレッサーパンダ)」の2亜種に分けられますが、日本の動物園で飼育されているのは主にシセンレッサーパンダです。

シセンレッサーパンダの方が、顔や体の茶色が濃いめで、体も大きい傾向にあります。

ちなみに英語ではレッサーパンダのことを「Firefox」ということがあります。ブラウザのFirefoxと同じ名前ですが、Firefoxのブラウザのアイコンはレッサーパンダというよりは狐に近い感じですね。

ジャイアントパンダとの関係

レッサーパンダと同じくパンダという名称がつく動物として代表的なのはジャイアントパンダです。単にパンダといえば、こちらを思い浮かべる方がほとんどではないでしょうか。

とはいえ、ジャイアントパンダとレッサーパンダは同じパンダという名をもつとはいえ、分類学的に言えば結構違う種類になるようです。ジャイアントパンダは食肉目クマ科に分類されますが、レッサーパンダは食肉目レッサーパンダ科に分類されます。

ちなみに最初はレッサーパンダのことを「パンダ」と呼んでいました。その後ジャイアントパンダの発見により「より小さい」ことを意味するlesserをつけてレッサーパンダと呼ぶようになったようです

なお漢字ではレッサーパンダを「小熊猫」、ジャイアントパンダを「大熊猫」と書きます。単に「熊猫」と書いてもOKで、この場合はパンダ=ジャイアントパンダの意味になることが多いです。

「熊猫」の読みは「パンダ」「くまねこ」どちらで読んでも大丈夫です。ちなみに中国風に読むと「シュンマオ」あるいは「ションマオ」(xióngmāo)と読むことになります。

 

レッサーパンダの生態

縄張りをもつ?

レッサーパンダは縄張りを形成して生活しています。臭腺によってにおいをつけたり、排便によってにおいをつけ、縄張りを主張するとされています。

レッサーパンダの食べ物

レッサーパンダは木登りが得意で、食べ物は竹がメインを占めます。ほかにも果実や花など植物性の餌に加え、小型哺乳類や鳥、昆虫なども食べることがある雑食性の動物です。

レッサーパンダの繁殖

レッサーパンダは18か月ほどで生殖ができるようになり、生まれて2~3年で完全に成熟したおとなの体になります。

メイティングシーズンは1~3月ほどで、オス、メスともに1匹あるいはそれ以上の個体とメイティングを行います。メスは子どもを産む数日前から草葉などを集めて巣作りを行います。巣は岩の隙間や木の洞などにつくります。数か月にわたる妊娠期間ののち、メスは6~7月ごろ、1~2頭の子供を産みます。

生まれたての赤ちゃんは体重110~130gほどとなります。

生まれて1週間ほどたてば母親も徐々に巣の外で活動することも多くなっていきますが、それでも定期的に巣に戻って子育てを行います。生まれて90日ほど経てば、赤ちゃんも大人の体に近づいていき、巣の外で活動しはじめます。性成熟までにかかる期間は1年6か月ほどです。なお、オスが子育てを手伝うことは少ないです。

レッサーパンダの寿命

レッサーパンダの寿命は8~10年程度とされています。それ以上生きた個体もおり、15年以上生きた個体も確認されています。

見れる動物園は?

レッサーパンダの画像

見れる場所が限られているジャイアントパンダと違い、レッサーパンダは比較的多くの動物園で見ることができます。そのため、最寄りの動物園に行けば見れる場合も多いと思います。

代表的な動物園を挙げれば、旭川動物園(北海道)、上野動物園(東京)、ズーラシア(神奈川県)、天王寺動物園(大阪)、福岡市動物園(福岡)などがありますが、全国の数十の動物園で飼育されているので、そんなに遠くに行かなくても見れる場合が多いです。

絶滅危惧種?

レッサーパンダは生息地の減少や断片化、密猟などにより生息数は減少傾向にあり、IUCNからEN(endangered)としてレッドリストにも記載されており、絶滅の可能性が懸念されています。

野生のレッサーパンダの数は2500~10000頭ほどだという推定があります。

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最後に

最後に内容を簡単にまとめておきます。

  • 体長はおよそ50~60センチほどで、かわいい姿が印象的なパンダ
  • 名前は「小型のパンダ」みたいな意味ではあるが、先にパンダと名付けられたのはこのレッサーパンダの方
  • 食べ物は竹がメインで、他にも植物性動物性ともに様々なものを食べる
  • 日本の多くの動物園で飼育されており、日本で見ることも可能
  • 生息数の減少が懸念されていて、絶滅危惧種として指定されている

 

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