カコミスルとはどんな動物?生態は?ペットにできる?

その他哺乳類

あなたは、カコミスルという動物を知っていますか。多くの方にとっては見慣れない生き物だと思いますが、アライグマなどに似たかわいらしい姿をしている哺乳類です。日本にはいませんが、日本の動物園では飼育しているところもあるようです。ネコ目アライグマ科カコミスル属に属しています。今回は、このカコミスルについて調べてみようと思います。


大きさや生息域

カコミスルの大きさは30~42cmほどで、それとは別にしっぽの長さが31~44cmほどあります。重さは0.7~1.5kgほどになります。アメリカ合衆国南部やメキシコのあたりに分布していて、日本には生息していません。アメリカのアリゾナ州では州獣として扱われています。

Bassariscus

カコミスルの生態

カコミスルは乾燥地帯原産の動物である一方、水場に近い場所を好み、水資源が豊富な場所であれば、1平方マイル(約2.59km²)あたり50匹もの数が生息しています。彼らはなわばりをもち、排泄物をなわばりの印に利用しているようです。メキシコシティで行われた研究において、カコミスルが肉食動物がなわばりを示すために排泄物を用いるのと同じようなやり方で排泄をする傾向があるとわかりました。

基本的には単独行動をする動物ですが、穴を共有したり、互いに毛づくろいをしたりすることもあるようです。カコミスルはキツネやコヨーテなどの天敵を避ける術にも長けており、天敵が現れた際にはじゃこうを排泄して捕食者が彼らを食べるのをやめさせることができます。主にカコミスルを食べるのはアメリカワシミミズクやアカオノスリなどの鳥になります。

カコミスルの食べ物

カコミスルは雑食性で、多くの種類の餌を食べます。主に食べるのは動物質になるようです。例えば昆虫やネズミ、ウサギなどの小さい哺乳類などを食べます。ときどき魚やトカゲ、ヘビ、鳥なども食べることがあります。雑食性なので、これまで上げたようなものに限らず果実なども食べて暮らしています。なお、何を多く食べるかはそれぞれの季節で何の生き物が多くいるかによって変わってくるようです。

カコミスルはペットとして飼える?

日本でペットとして定着している生き物ではありませんが、原産地でもある北米なんかだとペットとして飼育されることも多いようです。単なるペットに限らず、ネズミ捕りにもなりえます。ウサギよりも優秀なネズミ捕りだといわれているようです。カコミスルは英語でMiner’s catと呼ばれることがありますが、これは鉱夫(miner)が害虫やネズミの駆除に利用したということに由来するようです。

カコミスルの餌や飼育法

先程述べたように、カコミスルは雑食性です。主に食べるのは動物質なので、ドックフードや煮干しなどを与え、時折ニンジン、バナナなどの野菜や果実も餌として交えてやるとよいようです。なお、入れ物には犬用のケージなど大きな入れ物を用意します。一応人間に懐く生き物でもあり、特に小さいときから飼ってやればよくなついてくれるようです。

いかんせん飼育情報が少ないので、ペットとして飼うのはハードルが高い生き物になると思います。飼育について知っている人がいたり、診てくれる獣医さんがいるような環境でないと難しいのではないでしょうか。

カコミスルの寿命

野生においての寿命は約7年になるようです。

カコミスルの値段

値段はだいたい35万~50万などといわれています。やすやすと手が出る値段ではありませんね。

見れる動物園

どこで見ることができるか、現在は見れるのかなど完全に把握はできないのですが、東山動物園や上野動物園など飼育している動物園もあるようです。

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最後に

優秀なネズミ捕りでもあるなど面白い一面も多くかわいさもある動物ですが、飼育情報が少なく値段も安くないので、ペットとして飼うのは厳しい面がありそうですね。

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