南米にいるラクダの中で最も有名なのはアルパカですが、そのアルパカさんに似た動物はほかにもいます。名前を挙げればリャマ、ビクーニャ、グアナコです。右2つはマイナーな動物ではありますが、リャマに関していえば、知っている、聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。今回は、アルパカとその仲間たちを紹介していきたいと思います。
アルパカ
まずはご存知、アルパカ。ラクダ科ビクーニャ属に分類され、体長2m、体高1m弱、体重は50~55kgほどです。家畜としてもよく飼育されていて、主に毛が利用されています。毛を利用するための品種改良も昔からなされていました。毛色は白色のほかにも、黒色、茶色、グレーがいます。アルパカについては以下のページをご覧ください。
リャマ
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ラクダ科ラマ属に分類される動物です。家畜としてよく飼育されている生き物で、飼育数もほかに比べると多いです。毛色が豊富で、茶色、黒色、白色などがおり2色がまだらになったものもいます。アルパカが毛の利用のために飼育されていた一方、リャマは運搬用として飼育されています。リャマについては以下のページをご覧ください。
ビクーニャ
https://www.flickr.com/photos/qiv/9293166591
ラクダ科ビクーニャ属に分類される動物です。毛の利用価値が高く、乱獲され生息数が一時期1万を大きく割りましたが、今では回復傾向のようです。ビクーニャの毛は獣毛の中でも最も細いことで有名で、希少価値も高く非常に高価です。アルパカやリャマのように家畜化されることはありません。色は背中が薄い茶色、おなかは白色です。ビクーニャに関しては以下のページを御覧ください。
グアナコ
ラクダ科ラマ属に分類される動物です。背中は薄い茶色、おなかは白色をしており、外見はビクーニャとも似ていますが、グアナコのほうが大きいです。毛はビクーニャに比べると利用価値は劣ります。毛を取る以外にも、荷物運びや肉を取ることなどに利用されることがあります。グアナコについては以下のページをご覧ください。
分類について
この4種類はすべてラクダ科に属する一方、アルパカ、ビクーニャはビクーニャ属、リャマ、グアナコはラマ属に属します。ビクーニャを家畜化したものがアルパカ、グアナコを家畜化したものがリャマという説もありますが、真偽はよくわかりません。
見分け方は?
写真を見ただけでこの4種を判断するのは難しい時もありますが、見分ける際に参考になりそうなポイントをいくつか挙げておきます。
- 色を見て上が薄茶色、おなかが白色という配色でなければアルパカかリャマだと考えることができます。
- アルパカとリャマは、リャマはウサギ耳のような耳をしていること、アルパカは耳が小さくとがっていることで見分けられます。また、アルパカの背中は丸みを帯びている一方、リャマの背中は平らです。
- ビクーニャとグアナコはよく似ていますが、グアナコのほうが大きいこと、頸の下にビクーニャに長い毛が生えているが、グアナコにはそれがないことなどで判別します。
- 毛の長さはアルパカ>グアナコ>ビクーニャです。
<リャマ>
最後に
最後に簡単にまとめておきます。
- 南米にはアルパカ、リャマ、ビクーニャ、グアナコという4種の似た動物がいて、これらは皆ラクダ科に分類される
- アルパカは毛色も豊富で小さな耳が特徴的
- リャマは最も飼育数が多く、カラーも豊富
- ビクーニャの毛は非常に高価なことで有名で、家畜化もしていない
- グアナコはビクーニャとよく似ているが少し大型であることなどから区別する
- これらの動物は毛を利用するなど、人間との関係も深い