アゲハチョウの幼虫について解説!食草は?飼育法は?

蝶や蛾の仲間

日本にいる蝶の中では大型で綺麗なアゲハチョウ。成虫として飼育するのは難しいですが、幼虫なら気軽に飼育することができます。比較的身近なチョウで、大型でもあるため食草があれば比較的容易に幼虫を見つけることができます。ではアゲハチョウの幼虫を飼育してみたい、そういう場合はどうすればいいのでしょうか。今回は、アゲハチョウの幼虫の飼育法についてみていきたいと思います。


アゲハチョウの幼虫の食草

アゲハチョウはさまざまな種類がいて、食草も微妙に違いがあったりすることがあります。以下で代表的なアゲハチョウの種類と、その食草を紹介しておきます。

種類 幼虫の食草
ナミアゲハ  カラタチ、ミカンなどのミカン科植物
キアゲハ  セリ、ニンジンなどセリ科植物
アオスジアゲハ  クスノキ、シロダモなどのクスノキ科植物
クロアゲハ  カラタチ、ミカンなどのミカン科植物
ジャコウアゲハ ウマノスズクサの仲間の植物

ミカン科を食草にするものが多いですが、このように種類によって食草は異なります。なお我々がイメージするアゲハチョウは基本的にナミアゲハで、単にアゲハチョウというときはこのナミアゲハを指すことが多いです。

幼虫の種類の見分け方はやや面倒なのですが、上に挙げた種類の見分け方を簡単に。上に挙げた種類で分かりやすいのはジャコウアゲハやキアゲハです。ジャコウアゲハの幼虫は黒の体色に白の線がはいり、背中に突起が生えた形をしています。キアゲハの幼虫(写真)は白~黄緑色と黒色の縞模様で、オレンジ色が所々に入ります。

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ナミアゲハとクロアゲハは外見はよく似ていますが、確実にわかる方法は臭角(危険を感じたりしたときに頭から出す角)の色の違いを見ることです。ナミアゲハは黄色、クロアゲハは赤色です。とはいえこの臭角は結構臭いがきついので注意して、少なくとも触ったりすることはないようにしてください。

アオスジアゲハの幼虫はナミアゲハの幼虫なんかに似ていますが、色が完全に緑色で、ナミアゲハやクロアゲハなどではみられる黒や白の線はほとんど入りません。

幼虫の飼育法

アゲハチョウの幼虫を飼育するには、入れ物(切った食草がきちんと入る大きさのもの)とビン、そして餌となる食草を用意すれば飼育できます。まずビンに水を入れて、アゲハチョウが食べる食草を切ってきてビンに生けます。飼育しようとしているアゲハチョウの幼虫がどの種類が分からなければ、元いた木や草から判断し、同じ種類の食草を取ってきてあげれば大丈夫です。

幼虫が落下しないよう、ビンの口に隙間がある場合ティッシュや脱脂綿などで隙間を塞いであげるとよいでしょう。葉の部分が少なくなって来たら食草を交換してやってください。

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最後に

いかがでしたか。チョウの幼虫飼育はお子様の観察日記などの題材に使ったりすることも可能です。蛹になるまで飼ってあげれば、チョウの羽化シーンを見ることもできるかもしれません。興味がある方はやってみてください。

 

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