ハブ対策が逆効果に・・・繁殖などマングースの生態や影響

あなたはマングースを知っていますか。ご存知の方も多いと思いますが、外来生物の典型例としても挙げられます。日本の奄美大島など南西諸島にも、ネズミ対策、ドクヘビ(ハブなど)対策に連れてて来られたのですが、完全に裏目にでるような結果になってしまいました。さらには鹿児島において、本土でも繁殖している可能性を考え、調査に乗り出すというニュースも流れています。今回はそのマングースの生態や、連れてこられた背景なんかを見ていこうと思います。


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最初に・・・マングース導入の経過

南西諸島の人々は、サトウキビなどの作物がハブやクマネズミなどネズミによる被害を受け、苦心していました。そのため、ハブ対策、ネズミ対策として、マングースが1910年に沖縄の那覇市などに放たれました。ちなみにこのマングースの導入を推奨したのは東京大学の動物学教室の教授であった渡瀬庄三郎という人です。1979年には奄美大島へも持ち込まれました。

ちなみに害獣対策が目的でマングースを導入したのは日本だけではありません。ジャマイカをはじめとする西インド諸島でも、ネズミ対策などでマングースが持ち込まれました。これは日本が導入するよりも前の出来事です。

マングースは何を食べる?

ここで、マングースが何を食べるかを述べておこうと思います。基本的には雑食性であり、哺乳類から昆虫植物まで何でも食べます。昆虫類を主に食べているようです。

導入してどうなった・・・?

では、マングースを導入した結果どうなったのでしょうか。結局ほとんどハブ対策にはなっていません。というのも、マングースはハブやコブラなどドクヘビに対しても互角に戦うことができる生き物ではありますが、普段からわざわざハブを食べるわけではありません。(参考程度に下にコブラと戦った際の動画を載せておきます。)苦肉の策として襲う、という要素が強いです。むしろほかの小動物なんかを食べていき、数多くの貴重な生き物や、南西諸島固有の生き物に被害を与えてしまいました
こちらはマングースがコブラと戦った際の動画ですが、結局コブラを捕食できませんでした。

 

一方でこちらの動画ではコブラを捕食しています。

 

ネズミ対策にもあまりなっておらず、むしろマングースはあまり木に登らないこともあるのか、樹上性の外来種・クマネズミに対しては効果がないという皮肉が生じてしまいました。実際にマングースの駆除において、クマネズミの増加が心配されていましたが、あまり影響はないようです。

有名なものを挙げれば、アマミノクロウサギの例でしょうか。アナミノクロウサギは生息数が減少しており、国内の希少野生動植物種に指定されています。また国の特定記念物にもなっている生き物です。実際に、マングースがアマミノクロウサギの巣穴に入っていく様子が確認されています。そのためマングースにより絶滅してしまうのでは、といわれています。もちろんマングースの導入だけが生息数減少の原因というわけではないですが、拍車をかけていることは間違いないといえるでしょう。

ほかにもワタセジネズミキノボリトカゲヤンバルクイナなどなどたくさんの生き物が被害を受ける様子が観察されています。日本だけでなく、西インド諸島でも似たようなことが起きており、ヤマウズラバトソレノドンなどが例として挙げられます。

そのため日本においても、西インド諸島においても駆除が始まっています。日本では、捕殺ワナ捕食ワナなどが用いられ、ほかにも駆除方法の開発が進んでいます。西インド諸島でも毒餌などでの駆除が行われています。

マングースの繁殖

マングースは非常に繁殖力が強い生き物です。このことは日本などで定着していることを考えれば納得かと思います。年一回繁殖し、日本では1-8月に交尾、3-10月に出産します。ちなみに10℃-40℃あたりの温度が生息に適した温度となっています。

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マングースの大きさ、寿命

マングースの大きさは30-40cmぐらい。しっぽの長さを含めると50-60cmぐらいです。体重は300g-1kg程度となります。寿命は2年程度。意外と短いですね。

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最後に

いかがでしたか。マングース導入は本来の目的を果たせず、むしろ大きな逆効果を生みました。何とも言えない気持ちになりますね・・。マングースのような悲劇が起こらないよう、生態系の保全には注意していかなければなりませんね。

 

 

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