スズムシといえば、あなたは何を思い浮かべますか。スズムシ特有の綺麗な鳴き声で、我々を癒してくれますよね。では、スズムシはどうやって飼うのでしょうか。スズムシを飼育すれば、スズムシの鳴き声を自宅で楽しむことができるのも魅力です。今回は、スズムシの飼い方についてみていきたいと思います。
スズムシの入手方法、値段
ペットショップなどでスズムシはよく売られているのでそちらでゲットするのが手っ取り早いです。1ペアあたり100円~500円ぐらいで入手できると思います。春季には卵が売られていたりもします。こちらも値段はワンコイン程度です。
用意するもの
スズムシ飼育において必要なものは飼育ケース、マット、足場、隠れ家です。それぞれについて解説します。
飼育ケース | 一般的な昆虫飼育用のケースや水槽でOK。フタが必要です。 |
マット | 市販されているスズムシ飼育用の土がある。ピートモスや赤玉土、川砂も使える。 |
足場 | 止まり木や炭などを利用。ミズゴケを入れると乾燥防止に役立つのでお勧め。 |
隠れ家 | 植木鉢のかけらなどを利用。隠れ場になるものであれば何でも構いません。 |
隠れ家は最悪なくても大丈夫ですが、止まり木などの足場は入れておいてください。なお、炭は消毒効果もあるため用意できれば入れてみるとよいでしょう。
なお飼育ケースは直射日光が当たらない、涼しい場所に置くようにしてください。
スズムシの餌
スズムシの餌にはスズムシ用の人工飼料やゼリーなどが売られていますのでそれらを中心として与えるのが良いです。適当な小皿に人工飼料を入れておいておけばOKです。ナスやキュウリ、かつおぶし、煮干しなども食べますが、スズムシはコオロギなどと比べると食べる量が少なめで結構余ったりし、腐りやすく交換が面倒なので人工飼料で十分だと思います。
少し野菜が余ったりした場合は餌に利用してみてはいかがでしょうか。ナスやキュウリは、マットに直接置いたりせず串に刺して与えてください。腐りやすいので交換も欠かさずに行うようにしてください。
日常の世話
餌やりのほかには、こまめに霧吹きをしてあげる必要があります。先程述べたミズゴケを入れておくと少しの間なら霧吹きを忘れても乾燥防止になります。
繁殖の仕方
オスメス一緒に多頭飼育が可能ですので、オスメス一緒に入れておけば勝手に交尾してマットに産卵してくれます。メスは産卵管をマットに突き刺し産卵します。メス1匹で100個以上の卵を産んでくれます。産卵していれば、ケースの側面から細長い卵が見えることもあります。
卵は特に温度管理などは必要なく、そのままにしておけばOKです。乾燥を防ぐために適当に新聞紙などをケースと蓋の間に挟んでおくとよいです。マットが凍ったりしないようにしてください。翌年の初夏ごろに孵化して幼虫が出てきます。うじゃうじゃ出てくる可能性もあるので余裕があれば新たな入れ物を用意する心構えはしておいたほうがいいかもしれません。別の容器に移す場合、手で触らず紙などを利用して移してあげてください。
多すぎて飼育しきれない!なんて場合は里子を見つけるのがベストでしょうが、そのまま飼育していれば自然に数は減っていくようです。スズムシたちには少し気の毒な話ですが・・・。成長の遅いスズムシがいる場合は、別の入れ物に移してあげると大きくなるようです。
スズムシの寿命
スズムシの寿命は、成虫になった時からカウントしてだいたい3か月弱ほどです。
最後に
いかがでしたか。スズムシの飼育は難しくなく、手軽に家で鳴き声を楽しめます。是非飼育してみてください。