野山をひらひらと飛び回っているチョウ。ただチョウといってもその中には色々な種類がいることはあなたもご存知かと思います。今回は、日本に生息している様々なチョウを紹介していきます。
モンシロチョウ
我々の周りでも非常によく見かけるチョウです。小学校での理科の学習でもよく用いられています。翅は名前の通り白色をしていて、小さな黒い点(紋)が入ります。オスとメスは一見そっくりなのですが、メスのほうが全体的に紋が多いことなどが違いとして挙げられます。
なお、我々人間にとって紫外線は見えないですが、モンシロチョウには見えると考えられています。この紫外線がモンシロチョウに当たったとき、オスとメスの色は大きく異なって見えます。モンシロチョウたちはこの紫外線によって見える色彩の違いにより、お互いにオスかメスか判別しているといわれています。
幼虫の食草は主としてキャベツが挙げられます。農家にとってはキャベツを食べる害虫であるため、駆除の対象になることもあります。
アゲハチョウ(ナミアゲハ)
アゲハチョウ、といっても実際色々な種類がいるのですが、我々が思い浮かべるであろうアゲハチョウはナミアゲハというものを指すことが多いです。
ナミアゲハは食草としてミカンやカラタチなどのミカンの仲間の葉を食べます。チョウの中では大型で、前羽の長さは6cmほどまで達します。なお、アゲハチョウの幼虫の飼育や食草については以下のページで詳しく解説しています。
ジャノメチョウ
こちらもよく見かけるチョウです。翅は茶色をしていて、前羽のほうに目玉のような黒い目立った点が2つ、後ろばねには小さいそれが1つあります。幼虫はイネの仲間などの葉を食草としており、花の蜜以外にも糞や樹液なんかにも集まります。
モンキチョウ
文字通り黄色のチョウで、白っぽい点(紋)が入ります。モンシロチョウと大きさは同じで、モンシロチョウの色変わり版といったイメージです。幼虫の食草はシロツメクサなどのマメ科植物の葉となります。
ベニシジミ
翅はオレンジ色のと茶色~灰色の2色で構成されており、オレンジ色の部分にはたくさんの黒い点が入ります。裏面はオレンジ色とシジミチョウのような灰色からなります。大きさは我々がよく見るシジミチョウよりは大型ですが、モンシロチョウよりは小さめです。幼虫の食草はギシギシ等のタデ科植物の葉です。
クロヒカゲ
暗い林の中に生息しており、止まっているときには翅を閉じていることが多いです。飛んでいると蛾と勘違いすることも多いようで、翅は茶色で目玉のような模様がいくつかあります。暗い林にいることもあり、花の蜜よりは樹液をよく吸います。
キチョウ
モンキチョウと同じような色をしていますが、モンキチョウよりも少し小型で、翅に目立った紋はありません。名前からしてこのことは推測ができますね。なお、幼虫の食草はネムノキなどのマメ科の植物の葉となります。
チャバネセセリ
翅がほかのチョウと比べると細長くずんぐりした感があり、少し違った雰囲気をもっています。素早く飛び回ることができるのもセセリチョウの特徴で、幼虫はイネ科植物やタケ(竹)などの葉を食草としています。翅は名前の通り茶色で、翅には小さな白い点がはいります。
最後に
いかがでしたか。チョウは種類が多く紹介しきれず、ここでは代表的なものをあげています。あなたはいくつ知っていましたか。