日本には様々な昆虫が棲んでいますが、世界に目を向ければ日本のものからは想像できない大きさ、色をしているものなどがたくさんいます。今回は、その中でも「大きさ」にしぼり、「世界最大の●●」といった形でどでかい大きさの昆虫を紹介していきます。あなたはいくつ知っていましたか。
世界最大のカブトムシ:ヘラクレスオオカブト
まずは世界最大のカブトムシから。こちらはおなじみ、ヘラクレスオオカブトです。大きさは最大で180mmほどになるといわれていますが、確認されている中では172mmほどのものが最大となります。
ムシキングでもつよさ200の甲虫として登場し、ペットとしても人気を誇ります。中央~南アメリカに生息しています。最大の亜種かつ原名亜種であるヘラクレス・ヘラクレスは現在はほとんど輸入されなくなりましたが、根強く流通しています。ヘラクレスオオカブトの飼育については以下のページをご覧になってください。
世界最大のクワガタムシ:ギラファノコギリクワガタ
世界最大のクワガタムシとして、記録されている全長が最も大きいギラファノコギリクワガタを紹介しておきます。最大で121mmほどになり、飼育下のギネスとしても120mmのものが登録されています。「ギラファ」はキリンを意味し、このことからもデカさが伺えますね。東南アジアの広範囲に生息しており、日本にペットとして輸入されることも多いです。ギラファノコギリクワガタの飼育に関しては以下のページをご覧になってください。
世界最大のトンボ:テイオウムカシヤンマ
大きさは160mmほどになる世界最大のトンボです。オーストラリアに生息しており、生きた化石とも呼ばれています。現地でもなかなか見かけることはないようです。
世界最大のハチ:オオベッコウバチ
大きさは60mm以上になる狩りバチで、世界最大のハチとして有名です。日本のスズメバチの大きさが最大40mm程度なので、このことを考えるといかに大きいかがおわかりになるのではないでしょうか。北アメリカ北部~南アメリカ南部に生息しており、タランチュラを主として狩ります。このことはオオベッコウバチを英語でTarantula hawkということからも伺えます。体色は黒色、翅の色はオレンジ色です。
世界最大のチョウ:アレクサンドラトリバネアゲハ
メスの翅の長さは28cmほどになり、世界最大のチョウです。近縁種にゴライアストリバネアゲハというものもおり、こちらも世界最大のチョウとして知られています。一方でアレクサンドラトリバネアゲハをはじめとするトリバネアゲハ属はすべからくワシントン条約に登録されており、近縁種のゴライアストリバネアゲハとともに取引は禁止されています。
世界最大のセミ:テイオウゼミ
翅を合わせた全長は130mmにもたっする世界最大のセミです。東南アジアに生息しています。
世界最大のカミキリムシ:タイタンオオウスバカミキリ
体長は最大で160mmを超えるスケールの大きなカミキリムシです。カミキリムシはカブトムシと違って角を持たないことを考えれば、体そのものの大きさはかなりデカいといえるでしょう。南アメリカに生息しています。
最後に
世界においては、このように我々が目にすることは決してないサイズの昆虫が沢山います。標本などで一度見てみたいですね。