あなたは、ルリビタキという鳥を知っていますか。普段生活するうえではあまり耳にしない名前の鳥ですが、名前の「ルリ」に現れている通り、オスは青っぽい綺麗な色をした鳥です。青い鳥といえば、童話の「青い鳥」を思い出す方も多いのではないでしょうか。
ここでは、そんなルリビタキについて解説していきます。
ルリビタキとは
ルリビタキ ー 早戸川林道綺麗な雄www.flickr.com
分類 | スズメ目ヒタキ科 |
学名 | Tarsiger cyanurus |
大きさ | 13~14cmほど |
体重 | 10~18gほど |
スズメ目ヒタキ科に分類されるスズメの仲間で、漢字では「瑠璃鶲」と書きます。
大きさは13~14cmほど、重さは10~18gほどです。繁殖地は北アジアや北東ヨーロッパなどで、日本(中部以北、四国)からシベリア、カムチャッカ半島などを経由し、フィンランドのあたりまで、幅広い地域で繁殖します。冬になると南下し、インド、ヒマラヤ、台湾、インドシナ半島北部、日本(中部以南)のあたりで越冬します。
名前の通り、オスの綺麗な青色が特徴的です。おなかは白色をしており、側面はオレンジ色、背中はオスが青色、メスが灰色です。綺麗な色をしているのはオスだけで、メスはそこまで目立った色はしていません。とはいえ、翅の先にはわずかに青色が入っています。
若いオスはメスに近い色をしており、オスがきれいな青色になるまでには2~3年を要します。それなりに長生きできたルリビタキでなければ完全に青色にならないまま一生を終えてしまうこともあるようです。そのため、意外と綺麗な青色になったルリビタキを探すのは難しいという面もあるようです。
オオルリ、コルリと並んで代表的な青い鳥として知られていて、「瑠璃三鳥」の1つに数えられています。基本的には林に生息していて、明るい林より暗い林を好んでいます。繁殖期は山の中に多いためあまり見かけることはないかもしれませんが、冬になると低地へ降りてくることもあります。
ルリビタキの食べ物
ルリビタキは雑食です。昆虫や果実などを食べて生活しているようです。
ルリビタキの鳴き声
ルリビタキは「フィッ、フィツ」「ヒッ、ヒッ」といった感じの、高い鳴き声を出します。「フィフィフィーッ」といった感じのさえずりをすることもあります。以下の動画で鳴き声やさえずりを聞いてみてください。
最後のまとめ
最後に内容を簡単にまとめておきます。
- ルリビタキは名前の通り青色が特徴的な鳥
- 青色になるのは生まれてから2年いじょうたったオスのみで、メスや若いオスは地味な色
- 昆虫類や木の実などを食べる雑食性の鳥
- 「フィッ、フィツ」「ヒッ、ヒッ」といった鳴き声で鳴く
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