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今回は『キリギリスについて解説!飼育法、鳴き声は?繁殖は難しい?』というテーマでお送りしていきます。
キリギリスといえば、あなたは何を思い浮かべますか。
かの有名な童話の『アリとキリギリス』においては、キリギリスはせっせと働くアリと対照的に怠け者として描かれていますね。童話以外にもキリギリスに対するイメージは様々なものかと思います。
そういったキリギリスですが、実際のところどのような昆虫なのでしょうか。今回は、鳴き声や飼育法などを中心に、キリギリスに関することを解説していきます。
キリギリスの鳴き声
キリギリスの鳴き声は主に「ギー」というような音と「チョン」というような音から成り立っています。
図鑑などでは「チョン・ギース」などと表現されている場合もあります。

以下の動画で鳴き声を聞いてみてください。
キリギリスの採集法

キリギリスは草丈の高い草むらに多くいますが、そう簡単に見つかるものではないんですよね。
人間の気配1つで鳴き止む臆病者で、なかなか鳴き声を頼りに探すのも一苦労です。
とはいっても結局目視で頑張って探すのが基本となります。タマネギなどの野菜を置いておくなどして誘い出すのも試してみるといいかもしれません。
なお、キリギリスのアゴは結構強力なのでやみくもに触るとけがをする可能性もあるので注意してください。もし見つからなければ、ヤフオクなどで購入するとよいのではないでしょうか。
キリギリスの飼育法

キリギリスはスズムシなどと同様古くから親しまれてきた鳴く虫、いわば秋の風物詩のようなものです。
その一方で飼育法が確立されているスズムシなどと比べると、飼育法はまだまだ確立されていないところが多いようです。
関連記事:スズムシの飼い方を解説!餌、寿命は?用意するものは?
キリギリスの餌
「キリギリスは何を食べている?」と問われれば、あなたは何と答えますか。いざこうやって問うと、なかなか思いつかない方が多いのではないでしょうか。
では実際、キリギリスの餌には何を与えればよいのでしょうか。キリギリスは雑食性で、飼育下では人工餌が使われたりします。
意外なことにドックフードや魚用のペレットも餌として使われ、スズムシ用の餌でもOKです。
ほかにも動物性の餌として煮干しやカツオブシ、バッタやイナゴ、ミルワームなど。植物性の餌として野菜などを与えます。人工餌ばかり与えず色々な餌を与えたほうが産卵させるにはよいようです。
よく使われる野菜としてはキュウリやナス、タマネギなどが挙げられますが、植物性の餌ばかり与えるのはあまりよくありません。
というのも、キリギリスはもともと肉食性が高い生き物です。言い換えれば肉好きといった感じですね。
さらにいえば、複数飼育している場合は動物性の餌が不足すると共食いが起こりやすくなります。
飼育ケースのセッティング
入れ物に関しては一般的な昆虫用の飼育ケースで十分です。床材としては糞掃除などを容易にするため新聞紙を敷いておくとよいでしょう。
砂などでもよいですが、新聞紙が一番手軽に準備できますし、何より掃除が容易です。
そしてキリギリスが水分補給できるよう、湿らせた脱脂綿やミズゴケのようなものを入れておきます。なお、野菜を与えていればそれで水分補給が行えるため必須ではありません。
繁殖できる?
キリギリスの繁殖はバッタやコオロギなどのほかの昆虫と比べても難しいところがあり、研究もあまり進んでいないようです。
産卵させるには砂などの産卵床をタッパー等の容器に入れたものを飼育ケース内に入れ、交尾が済んでいるメスを入れます。
キリギリスは自然界では土の中に産卵管を突っ込んで産卵しますので、その特性を利用するということです。この辺の習性は、スズムシと同じですね。
産卵から孵化までの過程は不明な点が多いです。具体的なことはまだ分かっていないのですが、温度がいい感じで上下しないといけない、といった感じです。
そのため飼育下で繁殖はうまくいかない場合が多いと思われます。そう考えると、スズムシ等と比べると難易度は高くなります。
最後に

今回は『キリギリスについて解説!飼育法、鳴き声は?繁殖は難しい?』というテーマでお送りしてきました。
最後に、当記事で紹介したことを簡単に纏めます。
- キリギリスは「ギー」と連続して鳴き、ところどころ「チョン」を混じえるような形で鳴く
- 背丈の高い草むらなどにいることが多く、発見するのはやや難しい
- ミルワームやスズムシ用のエサ、野菜などで飼育が可能
- 繁殖形態は分かっていないことも多いので、繁殖を成功させるのはやや難しい
身近なキリギリスですが、孵化までの過程で分かっていないことも多いのはすこし意外ですね。興味のある方はぜひ飼育にもチャレンジしてみてください。
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