スズメガ科の蛾はどんな蛾?幼虫の食草や種類は?駆除対象?

      2017/08/29

あなたは、スズメガと呼ばれる蛾を知っていますか。スズメガという蛾は、熱帯地域を中心に世界中に約1450種類が分布しており、日本にも多くの種類が生息しています。あなたが普段見ているような蛾とは、一風変わった姿をしています。今回は、このスズメガについていろいろと調べてみたいと思います。

スズメガの特徴やライフサイクル

スズメガのほとんどの種は年に数回発生する性質を持ち、気候条件がよければ1年間に数世代が生まれます。卵の期間は種類によって異なり、数日のものから数週間のものまであります。

幼虫の特徴

幼虫は丈夫な体を備える一方、毛はありません。毛の代わりではないですが、幼虫のお尻の部分に角が生えているものが多いです。幼虫の色は緑色か茶色で、天敵から身を隠すために保護色をしているものが多いですが、白い斑点などをもつ種類もあります。熱帯のスズメガの幼虫の一部は、擬態をしていると考えられています。

幼虫はアリなどの天敵に遭遇すると、ねばねばしたもの(毒性があることもあります)を吐き出すことがあります。ただし基本的には、スズメガは毛を持ち合わせていないこともあり、とりあえず日本のものであれば無害だといえると思います。幼虫の成長速度は気候によって差があります。幼虫期間が終わると蛹になり、2,3週間ほどで成虫になるものから、数か月かかるものまでいます。越冬する場合、たいていはこの蛹の形態で越冬します。

スズメガの幼虫の食草

スズメガの幼虫は、様々な種類の植物の葉を食べるというよりは、それぞれがある種類の植物のみを食べることが多いです。例えば、日本の代表的なスズメガ科の蛾の1つであるオオスカシバは基本的にクチナシの葉を食べます。後でも述べますが、幼虫が食べる食草は種類によってまちまちです。

食草をとってくることができれば、幼虫の飼育も可能です。その反面、幼虫はたくさんの餌を食べるため、このスズメガの幼虫がついてしまうと農作物に大きな被害が出てしまいます。そのため駆除の対象にもなります。

幼虫の駆除法

基本的には大きな幼虫なので目立つので、目でも見つけやすいです。加えてスズメガは植物1つに大量発生することはありません。そのため、1つ1つ目で見て駆除していけば被害は減ることが多いです。薬剤を用いるときは、代表的なものとしてはスミチオン乳剤や粒状のオルトランなどがあります。また、スズメガは比較的大型の蛾なので、防虫ネットで未然に被害を防ぐことが可能です。

成虫が行うホバリング

成虫は、空中で静止するホバリングを行うというのがこのスズメガ科の大きな特徴です。このホバリングを花の前で行い、ホバリングをしながらストロー上の口を花へ差し込んで花の蜜を吸います。この姿は海外ではハチドリという鳥に似ているため、ハチドリと間違われることもあるようです。

参照:手乗りで話題・ハチドリってどんな鳥?日本にはいない?

成虫の特徴

スズメガは、ほかの蛾とは見た目的にも比較的大きな違いがあります。体はずんぐりしており、翅は三角形状なので、比較的ほかの種の蛾とは見分けやすいと思います。翅の幅は4~10cmほどです。

また、飛ぶスピードが非常に速いことも特徴として挙げられます。このことも、海外でハチドリと間違われることがある要因です。昆虫の中でも非常に速い速度で飛ぶことができる種類で、1秒あたり5.3mほどの距離を進むことができます。

スズメガの種類

スズメガにはたくさんの種類がいます。ここでは、日本にいる代表的な種類と、その幼虫の食草を紹介します。幼虫の食草がいろいろあることが、お分かりいただけると思います。

オオスカシバ

スズメガの中では珍しく、昼行性で昼間に活動します。幼虫は先程述べたようにクチナシを食べます。オオスカシバについては以下のページでも解説しています。

参照:オオスカシバってどんな蛾?幼虫の食草は?駆除の対象?

エビガラスズメ

By Charlesjsharp - Own work, from Sharp Photography, sharpphotography, CC BY-SA 4.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=61644343

 

幼虫の食草としては、ヒルガオ科のサツマイモなどが挙げられます。

ベニスズメ

By jean pierre Hamon (14) - Own work, CC BY-SA 3.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=2845396

 

幼虫の食草はホウセンカなどです。色は茶色が主体ですが、名前の通り、翅は美しい紅色のような色が入ります。

モモスズメ

幼虫の食草としては、バラ科の植物です。

最後に

このように、スズメガと一口に言っても種類やその食草などは多岐にわたります。飛ぶ速度など、見た目からは想像できないような特技も持ち合わせています。見かけることがあれば、少し足を止めて観察してみてもおもしろいかもしれません。

 - 蝶や蛾の仲間