昆虫マットの選び方を紹介!おすすめは?産卵や幼虫飼育の場合は?

カブトムシ・クワガタ

ホームセンターの昆虫コーナーや昆虫ショップを見ていると、いくつかの昆虫マットが置いてあります。そんななかで、どれを選べばよいかわからないという方も多いと思います。ここでは、昆虫マットの種類や、用途に応じたおすすめ、選ぶ際の目安等を紹介します。


昆虫マットの選び方

カブトムシの画像

昆虫マットを選ぶ際には、そのマットを何に用いるか、ということを前提として確認しておく必要があります。同じ種類の虫でも、成虫を飼育する場合と幼虫を飼育する場合では用いるべきマットは異なります。

ここでは、成虫を飼育する場合、産卵させる場合、幼虫を飼育する場合、にわけてそれぞれ解説します。

なお、ここでは発酵というワードを使います。一般的に発酵が進むほど、マットは黒くなります。なので基本的にはマットの実物を見た際、黒っぽいマットほど発酵が進んだマットだと理解していただければOKです。

成虫を飼育する場合(成虫管理)

ただ単に成虫を飼育する場合(産卵などは考えない場合)は、極論を言えばマットは何でもOKです。ホームセンターなどで売られているクヌギマットでもよいですし、管理用として売られている針葉樹マット、木のチップのようなもので十分です。

いわゆる埋め込みマットは、このように成虫を管理することを想定したマットのことで、以降このような成虫管理用のマットを埋め込みマットと記します。

特に針葉樹マットや木のチップを使えば、コバエ(クチキバエ)が沸きにくいのでおすすめです。

産卵させる場合

産卵させる場合は、飼育するカブトやクワガタの種類によって用いるべきマットは違います。外国産のカブトムシ(ヘラクレスオオカブトやコーカサスオオカブトなど)の場合は、一般的にカブトマットと呼ばれている黒っぽい発酵の進んだマットを利用します。

参考:ヘラクレスオオカブト特集!寿命・飼い方は?値段は?

参考:コーカサスオオカブトを解説!寿命・飼育法は?値段は?

国産カブトであればあまり拘らなくても良いですが、発酵の浅い埋め込みマットのようなマットは避けたほうが良いと思います。一部昆虫ショップで国産カブト用の産卵・幼虫飼育用マットが安価で売られているので、そういったものを利用するのもよいでしょう。

またクワガタムシでもツヤクワガタ、ミヤマクワガタ、マルバネクワガタのような、主に産卵木ではなく昆虫マットに産卵する種類も同様です。しかしこのグループは産卵が難しい種類も多く、種類によっては昆虫ショップで売られているルカヌスマット(ミヤマ産卵用のマット)やマルバネマット、赤枯れを用いる必要があります。

上記のクワガタムシを除けば産卵木に産卵する種類かマットに産卵する種類かによって使用するマットは異なります。国産オオクワガタなどほぼ専ら産卵木に産む場合、埋め込みマットと呼ばれるような木を細かく砕いただけのものでもOKだと思います。

一方でノコギリクワガタなど、マットにも産卵木にも産むような種類の場合、カブトマットほど発酵が進んでなくてもよいですが、それなりに発酵の進んだマットを利用する必要があります。埋め込みマットと唄われているマットだと産まない可能性も高いので注意してください。

 

幼虫を飼育する場合

幼虫を飼育する場合、好みは種類によって異なりますが、一般的には埋め込みマットではなくそれなりに発酵の進んだマットを使用する必要があります。

基本的に産卵木ではなくマットに産んだ場合、産卵に使用したマットを使用すれば育てることは可能です。ツヤクワガタ、ミヤマクワガタなどを除けば、菌糸ビンでの飼育も可能です。

国産オオクワなどの産卵木に産む種類の場合、埋め込みマットではなくもう少し発酵の進んだクワガタ幼虫飼育用として唄われているマットを利用する必要があります。もっとも、オオクワであれば菌糸ビンを使用するのが一般的ですが。一方で、ミヤマクワガタに使うような発酵が進み過ぎているマットは合いません。

簡単にまとめると

  • カブトムシやミヤマ、ツヤクワ、マルバネ・・産卵に使用したマット(カブトマット)
  • そのほかのクワガタ・・・クワガタ幼虫飼育用のマットor菌糸ビン

といった感じですが、下のそのほかのクワガタの中でも発酵の進んだマットを好む種類、あまり進んでいないマットを好む種類がいます。前者であればカブトマットでも羽化してくる個体はいるでしょう。

例を挙げれば、国産オオクワガタ、シカクワガタなどは発酵浅めがよいですが、同じオオクワでもアンタエウスオオクワガタなどは所謂根食いで、発酵深めがよいです。また、逆にカブトムシの中でも簡単な種類であればクワガタ用のマットで育つこともあるでしょう。

国産カブトムシは非常に丈夫なので、埋め込みマットのようなマットでなければ使い古しのような適当なマットでも十分羽化してくると思います。

この辺りの詳細は種類によってかなり違い、1つ1つここで挙げていくときりがないので、専門のショップやメーカーに問い合わせるのが無難です。

 

マットの見分け方

なかにはこれに当てはまらない例もあるので何とも言えないのですが、一般的に

  • 木の幹の内部の色~わずかにそれより茶色っぽい色をしているマット・・成虫飼育用の埋め込みマット
  • 黒っぽいマット・・カブト、一部クワガタ(ミヤマなど)用マット
  • 上2つの中間色~黒目・・クワガタ用マット

といった感じです。上のことは、マットは発酵が進むほど黒っぽくなることからいえることです。

 

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ガス抜きについて

特に発酵の進んだカブトマットなどに言えるのですが、購入したマットは再発酵を防ぐためにガス抜きと呼ばれる作業を行います。ガス抜きについては以下で解説しています。

発酵マットのガス抜きや加水の方法を解説!理由は?目安は?

 

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