昆虫好きのなかで高い人気を誇るカマキリ。道端で見かける機会も結構多いですよね。
そういったカマキリですが、ひとくくりにカマキリといっても実際はさまざまな種類がいます。
今回は、日本に棲むさまざまなカマキリを紹介していきます。
オオカマキリ
出典:https://en.wikipedia.org
もっとも有名だと思われるカマキリです。日本のカマキリの中では最大種で、オスは最大で90mm程度、メスは最大で100mm近くに達することもあるようです。
南方の個体のほうが大型になる傾向にあるとされており、メスとほぼ同じ大きさのオスが発見されることもあります。
緑色のものと茶色のものがいます。
チョウセンカマキリ
出典:https://www.flickr.com
オオカマキリに酷似しますが、全体的にオオカマキリよりは小型です。
単にカマキリといわれることもあります。大きさはオスが60~80mmぐらい、メスが70~90mmぐらいです。
こちらも緑色のものと茶色のものがいます。
オオカマキリとチョウセンカマキリの見分け方
オオカマキリとチョウセンカマキリの見分け方をここで挙げておきます。
一番簡単な見分け方は、カマキリをおなか側にひっくり返して2つのカマの間(前基節基部間)のところの色を見ることです。そこの色が黄色であればオオカマキリ、オレンジ色であればチョウセンカマキリです。
またオオカマキリは後翅の色が紫褐色で、チョウセンカマキリは透明です。
<前基節基部間は青丸のところ>
出典:https://www.flickr.com
<オオカマキリの後翅>
出典:http://www.town.nanbu.tottori.jp
ハラビロカマキリ
こちらもよく見かけるカマキリです。体長はオス45~65mm,メス52~71mmほどで、ほかのカマキリと比べると全体的にずんぐりした印象です。
ハラビロという名前はそのずんぐりした姿を腹が広い、といったことからきています。
ほかのカマキリとは比較的容易に見分けられますが、前翅の部分に小さく白い斑のようなものがあるのが特徴です。茶色のものもいますが、多くは緑色です。
ムネアカハラビロカマキリについて
出典:https://tce.ac.jp
日本の一部地域でムネアカハラビロカマキリというハラビロカマキリによく似たカマキリが見つかっているようです。
このカマキリは外来種と考えられていて、ムネアカハラビロカマキリがいるとハラビロカマキリの個体数が減少するといわれています。
ムネアカハラビロカマキリはハラビロカマキリに酷似しますがやや大型で、前胸の部分がハラビロカマキリより細長くすらっとしています。
また裏返したときに真ん中あたりがやや赤っぽいことからも見分けられます。
コカマキリ
出典:http://opencage.info
名前の通り小型のカマキリで、オスは最大でも55mm程度、メスは最大でも60mmちょいです。
カマの部分に目玉模様があるのが特徴です。茶色のものが多いですが、緑色のものもたまにいます。
ウスバカマキリ
出典:https://en.wikipedia.org
大きさは最大で65mmちょいのカマキリです。淡い緑色をしていて、どことなく精錬とした雰囲気のあるカマキリです。
カマの付け根のところに黒い模様があります。世界各地に分布し、かの有名な「ファーブル昆虫記」にも登場します。
その一方で何故か日本で見かけることは少ないといえます。実際には見たことがない方が多いのではないでしょうか。
ヒナカマキリ
出典:http://nakijingusuku.com
体長は20mm前後と、カマキリとは思えない小ささです。色は茶色です。ショウジョウバエなどを餌として、林の中などで生活しています。
飼育するには
飼い方は基本的にはどの種類も同じです。カマキリは餌の生き虫さえ確保できれば容易に飼育できます。
あまりいないとも思いますが、ヒナカマキリなどを飼育するとなれば餌の確保が面倒かもしれません。カマキリの飼育については以下のページをご覧ください。
関連記事:カマキリの飼育はこちら
最後に
カマキリを見つけたら、どの種類かなーと少し頭を巡らせてみるのもいいと思います。
もちろん日本にいるカマキリはここに挙げたもののほかにもたくさんいます。興味のある方は調べてみてください。
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